足を担ぎ上げられ、ずぷりと体内に進入してくる強い異物感に恋次は一際甲高い声を上げた。
そのまま大きく射抜を繰り返されて、声と共に深い息を吐き出そうと勤めるが、思うようにいかない。

「ぅ…ああ!…あ、っ…」

強い刺激に紐で縛られた自身が解放を求めてどくどく脈打っている。
熱いというよりは、もう感じ過ぎて痛みを感じる程。そのレベルまで押し上げられた体は少しの刺激だけでも反応してしまうというのに、こんな状態であられもない場所に一護を受け入れ、果ては奥の前立腺まで刺激されてしまえばもう体力など幾らあっても足りないというものだ。

「すげぇ絞まる。…なぁ恋次、良いか?」

好き勝手動く一護の生意気な発言に反論する事すらもう難しく、憎らしげに睨み返せば何かしら言われながら口付けられた。おそらく情熱的な台詞であったろうそれすらもうまともに聞き取れない。

「好きだ、恋次」

それだけが妙にはっきりと耳に残る。
舌を絡ませ合いながら、ようやくこの質量に体が慣れてきた頃、沸き上がる射精感に恋次の体がぐっと体が反り上がった。

「ひ…っ、ぁう、あっ…」

もう何度目だろうか、絶頂感を得られずに下半身に溜まり続ける白濁は、溢れるように少づつだらだらと先端から零れていくだけで、一向に引いてはくれない。
急激にキツく絞まった後孔に、一護が息を詰め眉を寄せる様子が視線の端に入った。


「黒崎」
「っ、何だよ」

頭上で二人が何やら話しているその会話すらまともに耳には入ってこなくなった恋次は、ただ体の熱をどこかに紛らわそうとするだけで精一杯だ。
もう勘弁してくれという思いで二人の様子を伺えば、一度引き抜かれ、体を反転させるように促された。
膝立ちの状態ですら辛い恋次はぐずぐずと崩れてしまいそうになりながら、前方の白哉に正面からすがりつく格好になった。そのまま後ろから再び一護の熱が討たれる。

「ぁあっ…あ、あ…っは…、ぅ…」

先ほどよりも深い挿入に恋次は白哉の首筋に必死にすがりつけば、優しく髪を撫でられる。

「恋次」

耳元で響く静かな白哉の声。
喘ぎながらも顔を上げると、小さく頬に口づけられた。

「解いてほしいか」

何をとは言わずともがな。キツく縛られた戒めである。
コクコクと首を縦に振ればまた不適な笑みを浮かべる白哉の美しいかんばせ。

「ならばどうすべきか、自分で考えられるであろう?」

さらりと囁かれた非道な言葉に、恋次はもう泣くしかない。どれだけ自分を追いつめれば満足するのかこの貴族は。

「ぁ…、もぅ…」
「恋次」

ぴしゃりと遮られ、泣き言は聞かぬと言わんばかりに囁かれた名は威圧感と強制を含み自分を追い詰めるる。
どうするべきか。そんな事など分かっているのだ。
今の今まで白哉は着物すら乱れていない。目の前で情人が散々痴態を晒し続けるこの場でずっと平静を保ってなどいられようか。

「愛おしいのだ、恋次」

ああもう、そんな顔で言わないでくれ。
自分の顔が今髪と同じくらい赤みを帯びている事を自覚して、恋次は顔を上げられない。
白哉は決して自ら言葉にして要求しない。恋次が自分の意志でそれを行う事を待っているのだ。そうなるよう仕向けて来るのだ。
強制されるのと、自ら行うのとでは雲泥の差である。
だが、もう仕方ない。

恋次は震える腕に力を込めて白哉の首もとから離れた。
震える指で着物の帯に手をかけるが、力の入らない指ではキツく結ばれた帯はなかなか解けない。
やっとの事で前をくつろげると次は下帯へ。布の下からでも分かるほど熱く猛ったその存在に、ごくりと喉を鳴らした。

「ぁ、たいちょ…」

後ろから突かれ続ける状態な上に、口での奉仕を自ら望んで行う事は酷く羞恥心を煽るのだ。
後ろから一護に突かれたまま、白哉のものを口に含もうとしている。恋次は今自分がどんな格好でいるのか自覚し、そして考える事を辞めた。 歯を立てぬようにと注意しても、一護が想わぬ場所を突く事により声を堪える事ができない。強く揺さぶられたままで、まともな奉仕ができるとは思えなかった。
それでもこの行為を白哉が望んでいるというのならば、という思いが恋次を動かしている。
唾液を塗りたくり指で上下に扱いてやればますます熱を持ち硬く立ち上がる白哉自身に、恋次は夢中で唇を寄せた。




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