夜が明けるまで




伝令神機の画面に表示される番号は見覚えの無い相手。
不審を感じつつも、けたたましい音を発し長々と鳴り続けるその通話ボタンを押した。

「…………よう」

しばらくの沈黙の後に小さく聞こえたのは紛れもなく恋次が良く知る現世の友。

「一護か?…何だオマエよく俺の番号知ってたな」

「ん、前に任務でこっち来た時に番号交換したろ。浦原さんに通信できる携帯借してもらったし。」
「あぁ、そか」

現世の携帯電話では死後の世界に住む恋次達へ連絡を取る事ができない。
普段は恋次が現世へ任務で行くついでや虚退治の関係で一方的に連絡したり押しかける事が殆どで、仕事以外の事はおろか一護から恋次へ連絡してきたのは今が初めての事だった。

しかし、何事だろう。
現世には常備地区ごとの隊員がいるはずだし、最近は平和そのもので危険な虚の報告も受けていない。

たわいも無い話題を2.3振られ、しばらく話すと、突然一護の口調が変わった。


「なぁ、…恋次。今夜…、その…」
「あ?」

「えっと…お前これから予定とか、何か入ってるか?」
「あ?何だよイキナリ」
「……いや、…」
「何だ煮え切らねぇな」


「俺ん家、…親父も妹達も日の出見に出掛けてて今いねぇんだ。俺は友達と行くって言って…断っててよ…」
「ふぅん」


「んで恋次、これから予定あるかって聞いてんだ。どうなんだ?」









  ⇒悪ぃが今日は忙しいんだ

  ⇒特に予定はねぇよ



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