夜が明けるまで
「此処で、か?」
「何だ、不都合でもあんのかよ」
「いや別に…」
お前、そのつもりで一緒に風呂入ったんだろ?
そう不思議そうに見る恋次に一護は動揺する。
実は少し期待していたというのも事実だが、それでも良い雰囲気になったら部屋で。というのが最初の本音だ。
「それに風呂なら後の処理とかラクだしな」
「お、おう」
だろ?と笑った顔に妙に納得させられ押し切られ、一護は内心複雑な心境だ。
やはり年の差や経験の差からか。どうしても恋次の方が有利になってしまうのが常で、もう少し手綱を握りたいと思っていても、先に主導権を握ってくるのは決まって恋次のように思えてくる。
「んっ…」
泡もすっかり流し終わった肢体の曲線に沿って舌を這わせ始める当の本人は、一護がそんな事を思っている等知る由も無い。
「一護、風呂ん中と此処と、どっちがいい?」
「別に此処でいい。つうか退けよ…俺がする」
「へいへい」
いつもそうだ。その紅の髪に、瞳に、仕草や何もかも。情動的に欲を掻き立てられ堕ちるのは自分の方が先なのだ。
「ぁ…っ」
両手を浴槽の淵に寄りかからせて、這い蹲る格好の恋次を後ろから触れてゆく。そっと双丘の奥へと下らせた指を押し込むと、恋次の体が跳ねた。
潤滑油に変わりになるだろうと指に絡ませたボディソープのおかげか、安易に入ってゆくその奥で一護はその指をぐっと曲げて動かしながら、更にまた1本指を増やしてゆく。
「…っく…ぅ…」
「すげ、…泡立ってきてんの、全部見える」
「っぁ、は…んな…見ん…じゃねぇ…」
頃合いを見計らって指を引き抜くと、一護は浴槽の淵に顔を伏せる恋次を起こした。
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