夜が明けるまで




長い口づけから開放されると、首筋へとゆっくり下る唇。少しこそばゆく痛いからと、恋次は肌に時折触れてくる白哉の牽星箝を勝手に取り脇へと放り投げた。

「痛いぞ」
「あ、すんません」

乱雑に退けた拍子に髪を引っ張ったのか、眉をしかめた白哉に恋次は悪戯に笑って謝罪した。
それが気に食わなかったのか、お返しにと白哉も恋次の髪を束ねる紐に指をひっかけ勢いよく抜き取った。
力任せに髪を引かれた恋次の肩がビクリと跳ねる。

「いって!」
「すまぬ」

「…何かムカつくんすけど」


気にせず服を脱がしにかかる白哉の様子に、恋次は少しだけ起こしていた上半身を再び畳の上へ横たえ、襟元を寛げ始めた白哉の好きにさせるように両手を脇へと除ける。

「…ん…っ」

袴の帯を取り去られ、露に開かれた腹部を撫でる白い指に恋次は小さく息を吐いた。
ゆるゆると這い回るその感触が酷くもどかしい。
無意識に追ってしまうその指が感部に近づく度、不必要に力の入ってしまう体はもっと強い刺激を期待しているのだが、白哉の指はあえて其処を避けするすると撫ぜるだけだ。

「…ぁ…っ」

胸の突起を指先がかすめる。
外気に曝された為なのか、若干硬くしこった先端をゆっくりと潰す様に何度も親指の腹で押し付けられ、恋次はたまらず嫌々と首を振った。

「女の様な反応をするのだな」
「ゃ…あんた、が…」

コリコリと指先の爪で少しだけ窪んだ箇所を引っ掻っかかれると、反論しようとした恋次はもう言葉も返せない。
小刻みに震える喉元に吸い付き性痕を残すと、弄っていた手を片方外し、熟した其処を口に含む。

「は…んぁっ…あ…、っ」

ビク、と体を跳ねさせ白哉に縋り付いた恋次をそのままに、空いた片手を下方にずらし、緩んだ袴の間から下帯へと辿り着く。
その包まれた自身は大きく布を張り主張しているのが見て取れた。

「や…隊長…」

白哉の羽織を掴んだ恋次の指が震える。
剥ぎ取って、直接強い刺激を与えて欲しいと訴え、少しだけだが自ら足を開いた恋次の瞳はもう欲情に濡れている。
だが、そんな恋次をよそに、白哉はただもどかしい愛撫を続けるだけだ。

「隊長」

切なげに恋次が呼ぶが、それも無視し白哉は下帯を取り去る事無く、布越しの性器へとゆっくりと指を絡ませ始める。
もちろん胸の愛撫も先ほどから容赦無く行い、もう其処は赤く擦れて若干の痛みを覚える程だ。

「あぁ…ァ…た、ぃっ…あっ」
「恋次」

名を呼ばれると萎縮する体。
恋次の手はしっかりと白哉の羽織を離さない。
もっとちゃんと触れて欲しい。そう願うのに、白哉は恋次を解放しようとはしなかった。





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