夜が明けるまで



「…く…っぅ」

ぷくりと膨れた先端を甘噛みされる度、恋次の口からは熱い吐息と共に微かな声が漏れる。

「ぁ…っ…た…」

首を持ち上げてみても、ぼやけた視界には先端ばかり弄り続ける白哉の舌が見えるだけで、さらさらと肌の上を流れる髪に指を絡める事しか出来ない。

緩い愛撫でも執拗に攻められれば徐々に高鳴りを止められなくなるもので、未だ下帯も袴さえも脱がされないままゆるゆると足の付け根を動く指と胸の愛撫だけで、恋次はもう余裕を失っていた。

「取って…、下さい。隊長…もっとっ…ちゃんと…」
「動くな」

自ら伸ばした手も低い声で叱責され、恋次はどうしようもなく泣き笑いの表情を浮かべた。
じれったさに腰が揺らめくのを止める事ができなくて、動く白哉の指に其れを押し付けたくてたまらない。
だが、してはいけないと躾けられた恋次はいつ終わるとも知れない燻火にただ耐えるしかない。
「ぁあ…嫌、やだ…隊長、も…出る」

下帯の中で張り詰めた自身が開放してほしいと脈打つのが分かる。
白哉の許し無しに達してはいけないと思うものの、もう意識どうこうで制御できるものでもなく、射精を絶える度に情けなく内腿がぶるぶると震えた。

「恋次」

ふと、顔を上げた白哉が耳元で囁く。

「欲しいか」
「…は…、はぃっ…」

戸惑いも無く口に出した。

「私が欲しいか」
「ぃ…はい…」


「では、私にも致せ」

体を起こした白哉に、やっと濡れた下帯を外してもらえると安堵していた恋次は、次の台詞に本当に泣きたくなった。
縋る様な視線を白哉へと向けるが、それをさらりと外して畳の上に座った白哉は、先ほどお猪口に少し残した酒を飲む余裕を見せつけるだけ。

「っ、アンタ…意地…悪ぃ…」

悪態を吐くものの、それでも体を起こし白哉の体を跨いだ恋次は言われた通りに震える手で羽織を脱がすと、襟の合わせを寛げてゆく。






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