夜が明けるまで
「こ、の馬鹿野郎…熱いから止めろって、あれほど…」
「熱いだけじゃ分かんねぇだろ」
あれから少し経ち、2人は2階の一護の部屋に移動していた。
だが2人共まともに服等着ておらず、今しがた部屋着のジャージを履いた一護と比べ、ベットの上で仰向けになっている恋次はまだ殆ど衣服を着てはおらず、かろうじてタオルだけは未だ真っ赤な顔で荒い呼吸を繰り返している。
「…熱ぃ…死ぬ…。一護、水…」
「ちょっと待ってろ今持ってきてやる」
「あー…散々止めろって言ってんの無視して盛りやがって、阿呆…」
「悪かったな!」
行為を終えて事だ。
出ようかと立ち上った恋次は、足に力が入らず危うく転倒する所だった。意識まで朦朧としてきたのを、急いで一護が自室へと運び上げて今に至る。
原因は密閉された高湿度の室内での激しい運動による逆上せー…。
まだざっとしか拭いていない恋次の体や髪は、ベットのシーツをじんわりと濡らしている。
徐々に冷えてゆくその心地良さに、恋次は大きく息を吐いた。
「おい恋次、水」
台所から一護が戻ったときには、もう遅し。
勝手に布団にもぐりこんだ恋次は大きな体を丸めて規則的な吐息を立て眠っていた。
「馬鹿、…寝んの早ぇよ」
溜息交じりに呟き、そのしっとりと濡れた髪を梳いてやりながら、その寝顔を眺める。
明日の年明けをどう2人で過ごそうか…。
そんな事を考えながら、一護は頬を緩めた。
−終−
⇒あとがき
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