夜が明けるまで
「一護!どこ行ってたんだテメェ!」
「コンビニ。つか何で恋次がここにいんだよ?」
「べつに…浦原さんがメシ食ってけって言うからいんだよ悪いか!」
「?」
そこまでに至る経過は言わず、適当に語尾を濁した恋次に疑問を感じながらも、一護はその横に座り、コタツへ足を突っ込んだ。
来いと催促できない一護を驚かそうと現世へ来たものの、結局は鍋の誘惑に負けたなどと、言えるはずがない。
誤魔化すように大きなコタツの上、これまた大きな鍋を中央にテッサイが次々に運んでくる野菜や肉を鍋へと投入していった。
「オイ、野菜と肉を一緒に入れんなよ」
「あぁん?細かい事言ってんじゃねぇよ」
「煩ぇ、ものには順序ってもんがあるんだ。美味い料理が不味くなるだろ」
「腹に入れば一緒だろ」
「そういう問題じゃねぇ!」
「まぁまぁお二人とも、お蕎麦もありますから、此方もどうぞ」
隣同士でいがみ合った2人を浦原が間に入って仲裁に入る。
しぶしぶ箸を取り啜り始めた一護を横目に残りの野菜を全て鍋へと入れると、恋次も煮えた具材を器へ盛ると湯気を立てる色彩鮮やかな其れを頬張った。
「こんばんは〜黒崎君!浦原さんに恋次君も!」
「やぁ、お邪魔するよ」
「…」
賑やかに戸を開けて入ってきたのは井上や石田、茶戸達。
浦原商店から聞こえる賑やかな声は結局朝方近くまで続き、翌日二日酔いと寝不足に悩まされながらソウルソサエティに戻った恋次は、その後朽木隊長にこっぴどく叱られましたとさ。
おしまいおしまい。
−終−
⇒あとがき
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